Excel オブジェクトから結合されたセルの値を取得する

Excel で「A1」から「B2」の4セルが結合され値が設定されている場合に、Cells プロパティから4セルどこを指定しても値を取りたいと思うことがあると思いますが、実際に値の愛っているセルは結合されたセルの一番左上のセルのみであるため、ほかの位置を指定すると空の値が返ります。

【例】

A1:B2の結合セルに「10」が入力されていた場合

  • sheet.Cells(1, 1) ⇒ 10
  • sheet.Cells(1, 2) ⇒ “”
  • sheet.Cells(2, 1) ⇒ “”
  • sheet.Cells(2, 2) ⇒ “”

結合セルのどこを指定しても値を取得したい場合は「MergeArea」プロパティを使うと有効です。MergeArea.Cells の位置は必ず (1, 1)にして値が必ず存在するセルを指定します。

【例】

value = sheet.Cells(2, 2).MergeArea.Cells(1, 1).Value   ‘ = 10

]]>

DCOM を使用して Excel を実行する際の実行ユーザーアカウントを強制的に変更する

【概要】

通常 DCOM を使用して Excel オブジェクトを扱った場合、Excel の実行権限はプログラムを実行したユーザーの権限になります。Administrators で実行した場合は Administrators、Users 権限であれば Users, IIS から起動した場合は IIS ユーザー(IIS のバージョンや設定によって名前が変わるので IIS ユーザーとします)となります。

しかし、プログラムの実行ユーザーによって権限がないために本来使用したい機能があったとしても使用できずにエラーになってしまう場合があります。そういう場合は DCOM の実行権限を強制的に特定のユーザーの権限にしてしまう方法があります。

ただし、一般ユーザーであるにもかかわらず Administrators 権限で実行させることもできてしまいますので、セキュリティ観点で十分に注意する必要があります。

【手順】

  1. スタートメニューのプログラムとファイルの検索入力で「dcomcnfg」と入力して「dcomcnfg.exe」を実行
  2. 「コンポーネント サービス」⇒「コンピューター」⇒「マイ コンピューター」⇒「DCOMの構成」を展開し、「Microsoft Excel Application」を右クリックし、「プロパティ」を選択
  3. プロパティが開いたら「ID」タブを選択し、ユーザーから「このユーザー」を選択、実行したときに与える権限を持つユーザーとパスワードを入力
]]>

IIS 実行ユーザーで DCOM を使用して Excel を扱う方法 (Windows Server 2008, 2008 R2)

Windows Server 2008 や Windows Server 2008 R2 で ASP.NET プログラムから DCOM を使用して Excel を扱おうとしてもエラーがでて Excel を扱うことができません。これは IIS 実行ユーザーが Excel を使用するために必要なフォルダが Windows Server 2008, 2008 R2 に存在しないために発生する問題です。

IIS の実行ユーザーに依存するので、ASP.NET から直接 Excel を扱う場合や、ASP.NET から起動したプログラム(exe, bat, vbs 等)すべてに影響します。ちなみに Windows Server 2003, 2003 R2 ではフォルダが存在するためこの問題は発生しません。

 

この問題を回避するためには以下の箇所にフォルダを作成する必要があります。

 

[Windows Server が 32bit の場合] 、または [Windows Server が 64bit かつ Office が 64bit の場合]

  • C:WindowsSystem32configsystemprofileDesktop

Windows Server が 64bit かつ Office が 32bit の場合

  • C:WindowsSysWOW64configsystemprofileDesktop
]]>

HTML5でファイルを複数選択してアップロードする方法

HTML5 では input タグの属性に「multiple="multiple"」を追加するだけで、ファイル選択時に複数のファイルを選択できるようになります。

<input id="fileUpload"  name="fileUpload" type="file" multiple="multiple" />

HTML 4.01 の時は、複数のファイルをアップロードするのに、対応する数の input タグを配置しなければいけませんでした。

ただし、multiple 属性は Web ブラウザが対応していないと効果がありません。今のところ Google Chrome, Safari が対応されているようです。

 

ちなみに、ASP.NET で multiple 属性による複数ファイルがアップロードされた場合、Request.Files に選択されたファイルの数だけ HttpFileCollectionBase が格納されるようです。

]]>

SSIS で Excel ファイルを読み込む際に IMEX パラメータを使用する方法

メモです。

接続マネージャーで「Excel 接続マネージャー」を作成後、Excel 接続マネージャーを選択しプロパティを表示する。

プロパティから「ConnectionString」の項目を探し、接続文字列に直接「IMEX=1」を追加する。

【例】

Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:xxxyyy.xlsx;Extended Properties="EXCEL 12.0;HDR=YES";

Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:xxxyyy.xlsx;Extended Properties="EXCEL 12.0;HDR=YES;IMEX=1";

]]>

[XNA] 別々のスレッドで ContentManager を使用して同じコンテンツを同時に読み込もうとすると例外が発生する

ユーザーの操作レスポンスを改善するためにバックグラウンドでコンテンツを読み込む際、複数のスレッドから同時にコンテンツを読み込もうとすると例外が発生します。

例えば以下のようにプログラムを組むと現象を確認できます。

worker = new BackgroundWorker();
worker.DoWork += (sender, args) =>
  {
    texture = Content.Load("Bitmap");
  };
worker.RunWorkerAsync();
texture = Content.Load("Bitmap");

 

例外が発生するか所は実行タイミングによってメインスレッドであるかバックグラウンドであるかはまちまちです。場合によっては例外が発生しない場合もあります。そのため、原因がわかりにくいエラーになりやすいので注意しましょう。

ちなみに Windows Phone 環境では例外のメッセージが「ArgumentException(Value does not fall within the expected range.」となっており解釈しにくいメッセージになっていますが、Windows 環境では「同一のキーを含む項目が既に追加されています。」と表示されます。コンテンツが完全に読み込まれるまではディクショナリに追加されないので、同時に2つ追加しようとして発生するエラーのようですね。

]]>

OLEDB を使用して Excel ファイル(2007 形式)を読み込む際の接続文字列

メモです。必要そうな項目のみ列挙しています。

接続文字列の例

Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0; Data Source=C:Test.xlsx; Extended Properties="Excel 12.0; HDR=YES; IMEX=1;”

接続文字列パラメータ

Provider 使用する OLEDB のバージョン。2007 形式の Excel ファイル(.xlsx)を読み込みたい場合は「Microsoft.ACE.OLEDB.12.0」を指定。2003 以前の形式のみ(.xls)で構わないのであれば「Microsoft.Jet.OLEDB.4.0」も可。
Data Source 読み込む Excel ファイル名。またはファイルパス。
Extended Properties 拡張パラメータ。(以下参照)

 

Extended Properties パラメータ

Excel {バージョン} ISAMバージョン。2003 以前の形式の場合は「8.0」。2007 形式の場合は「12.0」
HDR シートの1行目をヘッダ列として扱う場合は「YES」、1行目から行データとして扱う場合は「NO」
IMEX 0:エクスポート モード、1:インポート モード、2:リンク モード。通常指定する必要がないが、1 を指定すると、セルの値がすべて表示されているテキストのまま読み込める。例えば、セルに「2011/10/1」と入力し、書式設定によって「2011年10月1日」と表示されている場合、IMEX に 1 を指定すると取得するデータは「2011年10月1日(string型)」となる。IMEX を指定していない場合はエンジンの自動解釈によって「2011/10/1(Date型)」として読み込まれるが、前後行の入力内容によって型の解釈が変化する。詳しくは「[PRB] DAO の OpenRecordset を使用すると Excel の値として NULL が返される」参照のこと。
]]>

Oracle で OUT引数のあるストアドプロシージャを呼び出すときの引数の指定の仕方

【環境】

  • Oracle 10g Release 2

【内容】

OUT 引数によって変数に値を返す場合は、呼び出し側の OUT 引数の前に「:(コロン)」を追加します。

■例1(out 引数が一番最後にある場合)

・ストアド側 (定義)

StoredFunction(arg1 in varchar2, arg2 in varchar2 arg3 out varchar2)

・呼び出し側

variable argA varchar2(255)
variable argB varchar2(255)
variable argC varchar2(255)
execute StoredFunction(argA, argB, :argC)

■例2(out 引数が一番最初にある場合)

・ストアド側 (定義)

StoredFunction(arg1 out varchar2, arg2 in varchar2 arg3 in varchar2)

・呼び出し側

variable argA varchar2(255)
variable argB varchar2(255)
variable argC varchar2(255)
execute StoredFunction(:argA, argB, argC)

■例3(out 引数が複数ある場合)

・ストアド側 (定義)

StoredFunction(arg1 out varchar2, arg2 in varchar2 arg3 out varchar2)

・呼び出し側

variable argA varchar2(255)
variable argB varchar2(255)
variable argC varchar2(255)
execute StoredFunction(:argA, argB, :argC)
]]>

VBScript から ADO を使用して Oracle データベースに接続するサンプルプログラム

Option Explicit Dim objADO ' ADO オブジェクトを作成 Set objADO = CreateObject("ADODB.Connection") ' ADO を使い Oracle データベースを開きます ' $ConnectionString$ : 接続文字列 ' $UserName$ : ユーザー名 ' $Password$ : パスワード objADO.Open "Driver={Microsoft ODBC for Oracle}; CONNECTSTRING=$ConnectionString$; UID=$UserName$; PWD=$Password$;" ' ADO をクローズします objADO.Close Set objADO = Nothing msgbox "接続正常終了" ]]>